こんにちは。音響屋の卓ちゃんです。
このブログは、音の事にちょっとだけ人より詳しくなって、音楽をより楽しんでもらう事をコンセプトにつらつらと記事を書いています。寄り道多めですがそれも楽しんで頂ければ幸いです。
音響会社に入ったばかりの頃、ケーブルの種類の多さに面食らった記憶があります。現場に行くと先輩から「あのケーブル持ってきて」と言われるのですが、最初のうちはどれがどれだかさっぱりわかりません。見た目が似ているのに全然違うものだったり、同じように見えて端子の形が違ったり。
今日はそんな方に向けて、まず覚えておくべき音響ケーブルの種類と端子の話をしようと思います。
最初に覚えるべきはXLRケーブルです。
音響で使うのは、丸くて3本のピンがある端子がついたケーブルで、現場では「キャノン」と呼ばれていて、マイクとミキサーを繋ぐのに使います。このケーブルはバランス伝送という方式で音を届けます。HOT、COLD、GNDの3本の線が入っていて、ノイズに強い構造になっています。
端子にはオスとメスがあって、3本ピンが飛び出している方がオス、受ける穴がある方がメスです。マイクの出力側がオス、ミキサーの入力側がメスになっていることが多いです。最初は混乱しますが、すぐ覚えます。

次にスピコンです。
ミキサーからアンプを通した音をスピーカーに届けるためのケーブルに使われる端子です。差し込んで回転させてロックする構造になっています。抜けにくい設計なので、大音量で使うスピーカーケーブルに向いています。NL2、NL4、NL8という種類があって、数字はピンの数を表しています。現場で一番よく使うのはNL4です。

フォーンプラグはギターのシールドケーブルでおなじみの端子です。
先端が尖った形で、サイズは6.3ミリが標準的です。
TSとTRSという2種類があります。
TSはアンバランス伝送で、ギターとアンプを繋ぐシールドケーブルがこれです。TRSはバランス伝送に対応していて、省スペース化のためにマイクケーブルの代わりに使われることが多いです。
ステレオミニプラグというのもあって、3.5ミリの小さいタイプです。パソコンやスマートフォンのイヤホン端子がこれで、民生機器との接続に使います。

最近の現場でとても重要になっているのがLANケーブル(RJ45)です。
※公開元で画像を取得できなかったため、この画像のみ省略しています。
デジタルミキサーやワイヤレスシステムの管理、Danteという音声ネットワークの規格など、ネットワークを使った音響システムが増えているからです。以前は音響現場でLANケーブルを使うことはほとんどありませんでしたが、今は現場に必ずといっていいほど登場します。音声信号だけでなく、機器の制御やシステムの管理にも使われるので、ネットワークの基礎知識も少しずつ覚えていく必要があります。
ケーブルを覚える上で大事なのは、端子の形と用途をセットで覚えることです。「この端子はこういう場所に使う」という組み合わせで頭に入れておくと、現場で「あのケーブル持ってきて」と言われたときにすぐ動けるようになります。
ベテランの方になると呼び方が違うこともあって、TSの事を100番と呼んだり、XLRの事をバランスと呼んだり、、、、
今回紹介したのはほんの一部で、現場にはまだまだ覚えるべき音響ケーブルの種類がたくさんあります。少しずつ覚えていきましょう!


本記事は、音響屋の卓ちゃん公式note掲載記事をSound Wichへ再掲載したものです。
note掲載ページを確認する

