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SONY MDR-CD900STってまだ現役?

  • 執筆者の写真: rahuinc
    rahuinc
  • 4月30日
  • 読了時間: 3分

こんにちは。 エンジニアの梅木です。

このブログは、音の事にちょっとだけ人より詳しくなって、音楽をより楽しんでもらう事をコンセプトにつらつらと記事を書いています。 

寄り道多めですがそれも楽しんで頂ければ幸いです。


サブスクなどのおかげで手軽に音楽が聞けるようになった現代ですが、みなさんはイヤホン・ヘッドホンにこだわり持ってますか?


私が音響を始めた15年前、音響さんといえばだいたいSONYのMDR-CD900STが定番ヘッドホンでした。

もちろん、他の機種を使っている人も居ましたが、時点でMDR-7506あたり なんだかんだSONYばかり目にした気がします。 


漏れなく学生だった私も、MDR-CD900STを頑張って買って、得意げに電車で使いながら通学した記憶があります。(音漏れするので電車には不向きだと思います。)


発売したのが1989年 もう30年以上前のヘッドホンですが、現代において通用しないんじゃないかという議論が近年よく聞くようになってきました。

確かに、打ち込みなどの音楽も多くなって重低音が豊富に含まれた音源が増えているのでMDR-CD900STでミックスしろと言われたら個人的には厳しいかなと感じてしまいます。


ただ、やはり長年愛されてきただけの理由は確かにあるなと感じます。


PAや収録現場など、音質そのものよりもちゃんと集音できているか確認するにはすごくわかりやすいヘッドホンです。

例えばミキサーを触っていて、ギターのアンプにマイクが立っているはずなのになかなか音量を上げても前に出てこないなぁと思っている状況があります。 

そんな時ミキサーのPFLボタン(Pre Fader Listen/検聴)を押すと、ギターに立っているマイク1本だけの音をヘッドホンなどで確認することができます。

900STで聴けば「これ・・マイクがギターアンプに向いてないんじゃないか?」「ギターアンプのスピーカーが鳴ってない?」みたいな予想がしやすいヘッドホンだと感じます。


また、ジーとかパチパチとか そういう”ノイズ”が信号に紛れている事に気づきやすいです。


音質面で言えば結構スッキリシャリシャリといった印章です。 カナル型イヤホンなどに慣れた現代人にとって低音は足りません。

業務用!プロが使ってる! と意気込んで買った方は音を聞いて拍子抜けする気がします。 こんなもん・・・?? みたいな印象になりがちです。 なんのために使うか が重要なヘッドホンだと思います。


他のヘッドホンにない特徴として上げられるのが、パーツごとに購入ができることだと思います。

どこかのパーツが折れても、そこだけ購入することができます。


私のMDR-CD900STはMDR‐7506の折りたたみ機構だけパーツ交換してあるので、めちゃくちゃコンパクトになります。 これオススメです。 純正だと畳めないのですが、ちょっと持ち出したいとき便利ですよ。


なんだかんだ1つは持って、聴いて、特性を知っておいて損はないヘッドホンだと思います。


それではまた。

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