生の空気をそのまま収録!!ライブ録音とは?
- umeki7
- 2025年12月22日
- 読了時間: 3分
こんにちは。 エンジニアの梅木です。
このブログは、音の事にちょっとだけ人より詳しくなって、音楽をより楽しんでもらう事をコンセプトにつらつらと記事を書いています。
寄り道多めですがそれも楽しんで頂ければ幸いです。

本日はライブRECのお仕事です。
ライブRECとは文字通り、ライブの音をマイクごと(チャンネルごと)に個別録音しておくこと。いわゆる「本番の空気をそのまま持ち帰る」ための収録方法です。あとから編集・ミックスできるのが最大の強みで、ライブの臨場感を残しつつ、作品としてのクオリティまで引き上げられます。
昔は“分岐して全部挿す”が当たり前でした
少し前までは、マルチボックス(スプリッター)を使って
FOH(客席のPA)
モニター(演者用)
録音(ライブREC)
この3系統に同じ音を分けるために、1本1本ケーブルを挿して分岐していました。現場は機材もケーブルも増えがちで、設営も確認も大変。さらに、ケーブルが増えるほどトラブルの可能性も上がります。
今は「デジタル1本」で大量録音できる時代
現代では、Danteのようなデジタル音声ネットワークを使うことで状況が一変しました。
例えば DVS(Dante Virtual Soundcard) を使えば、PCを録音機としてネットワークに参加させ、デジタルケーブル1本で大量のチャンネルをマルチ録音できます。環境によっては最大512ch規模の収録も可能で、ライブ現場の録音スタイルが大きく変わってきています。
「配線がシンプル」「設営が早い」「チャンネル追加に強い」など、現場的にありがたいメリットが一気に増えます。
Main / Backupの二重録音が当たり前になってきました
最近は、ライブRECでもMainとBackupの2系統で録ることが増えました。
万が一PCが固まった
アダプタやケーブルの相性で途切れた
収録ソフトの設定が想定と違った
こういった“起きてほしくないけど起きうる”事故は、ゼロにはできません。だからこそ、最初から二重化して安心を作る。これが現代のライブRECの基本になってきています。
後日YouTubeや配信用に「再ミックス」するケースが増えています
ライブの音は、その場で成立するようにPAが作られているので、必ずしも「録ったらそのまま作品になる」とは限りません。
でもマルチで録っておけば、後日
YouTube公開用に整える
配信アーカイブ用に聴きやすくする
楽曲だけ抜き出して作品としてまとめる
など、目的に合わせて再ミックスして公開できます。結果として「ライブの価値」を長く活かせるようになります。
実は、ネットワーク周りは“知ってるかどうか”が大きい
Dante / DVSのような仕組みは便利ですが、現場で安定させるにはコツがあります。
ネットワークの基礎(構成・帯域・スイッチ設定)
PC側の設定(NICや省電力、バッファ)
アダプタの相性(USB-C変換・ハブなど)
「動いてるけど危ない」状態の見極め
押さえるポイントは多いのですが、ここはノウハウの積み重ねが効く部分です。現場での安定運用まで含めて設計・準備しますので、安心してお任せください。
PAに限らず、音のことなら何でもご相談ください。
「こういう用途で録りたい」「この規模の現場で不安がある」など、ざっくりした段階でも大丈夫です。お問い合わせお待ちしています。
それではまた。
